アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

再開局にあたって

 アマチュア無線を再開局するにあたり偶然読ませてもらった名古屋にお住いのJA2WIG柴田さんのブログがおおいに刺激になった。多才な方でアマチュア無線のほかにも多くの趣味をお持ちになっていて、それぞれに真正面から取り組んでいるこだわりの様子がそのブログからは生き生きと伝わってくる。もしかすると、自分にもほんの少しその気にさえなればあの頃感じた未知の世界から聞こえてくる、見知らぬ声にドキドキした感覚がふたたび味わえるのではと思わせてくれた。

 そして、もう一人は地元で活躍しているJA0RUZ関崎さんだ。関崎さんはISDB-T方式による日本初の「フルハイビジョンデジタルATV」の免許を受けて実験運用をしているその方面のパイオニアだ。私などと違いしっかりとしたポリシーをお持ちで、その昔の開局当時から自作にこだわり続けていた。どんなことでも最初というのは大変な苦難を乗り越えそして相当の苦労と努力があたはずだ。何も考えずワクワク感だけを求めてアマチュア局の免許を受けた私など足元にも及ばない。

 仕事の関係でお知り合いになれたTさんにもだいぶ影響を受けた。とにかく、昔アマチュア無線をやっていたのなら、今回知り合えたことを機会にぜひ再開局してみてはと熱っぽく誘ってくれた。熱く語るアマチュア無線にかける情熱が合うたびに私を後押しした。

その他にもたくさんの方から刺激を受け、アンテナの設営設定などの情報を参考にさせていただき無事開局で来た。

感謝でいっぱいだ。

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

  • 作者: 塩田武士
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/05/15
  • メディア: 文庫
 

 犯罪に子供の声が使われその声が全国に流された。挑戦的な脅迫状が送りつけられ、関西弁の口語体で書かれたそれは独特の粘っこさが感じられた。日常の食べ物が人質に取られる衝撃的な事件だった。作品にどうしてもしっくりこないのは、当時リアルタイムで事件そのものに触れていたからだろう。フィクションとノンフィクションの違いこそあれ、同じグリコ森永事件を扱った「闇に消えた怪人」はゾクっと背中を逆なでされた。後半は情緒的に流れ、母親との再会前後は松本清張の「砂の器」が浮かんでしまった。