FT-8にはPodcastがよく似合う
FT-8での運用はパソコンにインストールした専用アプリがほとんどの部分を担ってくれる。画面を目で追いマウスでクリックするとオペレターの関与する部分はほとんどなくなる。CWやSSBでの運用からすると物足りなさを感じるかもしれない。それでも人気なのは余分な人とのかかわりを最小限に抑えつつも、見知らぬ人と人との繋がりを簡単に得ることができる。この相反する感覚にグッとくる人が多いからだろう。
ここのところ、ゆっくりした時間が流れるFT-8を運用するひとときCDを流しながらからラジオのFM放送に移り、最近はPodcastに変わった。
照明を落としFT-8独特の無線機からの音を絞る。そして、TokyoFMで放送していた「サントリー・サタデー・ウエイティング・バー・AVANTI」の軽快なジャズとさまざまなゲストの会話をWSJT-Xのパソコン画面を追いながら聞くのが好きだ。また、JFN PARKで今でも放送している「Saund Library~世界でひとつだけの本~」もお気に入りのひとつだ。静かなピアノの調べと木村多江さんの朗読が心を豊かにしてくれる。
そもそも、Podcastがどんなものか私は全く知らなかった。そのアイコンはスマホを使い始めた何年も前からホーム画面に歴然と存在していたのだが、一度もクリックしたことがなかった。あるとき、魔がさしたとでもいうのか何気なくそのアイコンをクリックしたところ、多種多様なコンテンツに驚かされ楽しさに魅了された。
これからしばらくは、FT-8とPodcastが醸し出すゆったりとした時間から抜け出せそうにない。