100年料亭ネットワーク
秋田県湯沢市に創業156年の老舗料亭石川がある。文久3年といえば明治維新からさかのぼること5年前、新選組の前身である浪士組が結成されたころだ。全国に100年以上続く数少ない名店だ。現在の7代目当主と縁あって、若いころに先代の味を湯沢の座敷でいただいたことがある。
いつかは7代目の味をと思いつつも、秋田県湯沢市まで出かける機会を逸していたところホームページで「きりたんぽ」をセットにして販売していることを知った。年に一度ぐらいささやかな贅沢もいいだろうと、今年の大みそかは料亭石川の老舗の味を味わうことにした。
購入手続きを済ませて、さらに詳しくホームページを見ていたら「100年料亭ネットワーク」というタイトルが目にとまった。
「建物や周辺施設が100年以上の歴史を持ち、今でも営業している全国の老舗料亭がネットワークを組み、伝統の継承と地方都市の活性化に取り組もう」という趣旨で作られたものらしい。18の料亭の名が書かれている。
時間とお金に余裕があれば、北から順番に巡り歩くのもいいかもしれない。しかし残念ながらこれから先も、時間はともかく余裕のあるお金はできないだろう。
さて、2019年もあと1か月だ。少し早いが体に気を付けて、まずは新年のQSOパーティーに病気などしていないように注意しよう。そして、料亭石川の味を堪能だ。