アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

CP-5HSⅡ GPアンテナを再調整だ

 2年ほど前にあげた、どこかスターウォーズを連想してしまう「CP-5HSⅡ」のSWRが昨年末から不安定になり、突然7.42MHz付近で2.5まで跳ね上がってしまった。共振周波数の中心が上にずれたので7.74MHzに深刻な影響はないが、7MHzでFT8の国内QSOができないのは痛手だ。

 メールでメーカーに問い合わせてみたところ、各パーツ間での詳しい導通検査方法が直ぐに送られてきた。それに基づきテスターで確認してみたが全て問題はない。ただ、Wトラップと二段目の30Φパイプを接合している2本のビスにゆるみが見つかった。きっと増し締めをしないまま立ち上げてしまい、時間とともにゆるみが激しくなったようだ。

 4ミリのタッピングネジをキッチリと増し締めしてガタつきを解消。SWRを測ってみると無事元の位置に共振周波数が戻ってきた。折角なので他の周波数もラジアルエレメントの長さを計算し、アバウトだった共振周波数の中心を理想位置を目指して移動させた。

 その作業中に、ある周波数を調整し終えてから直前に完了した別の周波数のSWRを測ってみると、調整したはずの共振位置がずれてしまうという泥沼状態に陥った。原因不明の「アンテナ調整あるある」だ。

 「CP-5HSⅡ」の上げ下ろしと、エレメントのカット&トライを何度か繰り返していくうちに原因が分かった。ベランダからワンサイド方向に出しているラジアルが、後方及び右横にある屋根からシビアに影響を受けているようなのだ。

 確かに取説を読むと「ベランダ、手すりなどに取り付けた場合はアンテナが電気的に影響を受けるので2~5メートルは離すように」と図示までされている。

 今更それほどの 環境を求めるのは無理なので、まず一番影響を受けやすい7MHzで最良のSRWを得られるラジアルの方向を探し、アンテナポールとベランダに印をつけて基準点を作った。後はその基準点を守りながらそれぞれの周波数でラジアルの長さを変更し、最良の位置を確定した。

 建物に影響されることは十分に理解していたつもりだが、久しぶりに自作のアンテナで苦労したあの頃を思い出させてもらった。 

f:id:mocume:20200212142427j:plain