アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

QSLカードの憂鬱

 QSLカードJARLビューロから発送されるのは奇数月で、ほとんどがその月末最終週に到着していた。それがここの所、次月偶数月第1週到着が続いている。JARLのホームページには新型コロナウイルスの影響により遅れが出ているとの告知がされている。今まで知らなかったが、2017年からはWeb上で発送完了日のお知らせがアップされていて、それを確認することでおおよその自宅到着日もわかるようになっている。

 その昔、CQ誌の付録についていた無線局の名簿を利用して交信相手の住所を探しだし、直接送っていたことが夢のようだ。個人情報が厳しく制限されている今では全く考えられない。交信相手からカードの要望があれば、JARLの会員でなくても、こんな方法で一生懸命対応していた当時が懐かしい。

 JCC・JCGをモチベーションに無線機のスイッチを入れるようになってから3年ほど過ぎたが、自局の位置から容易に交信できる地域は一通り記録されてしまったようで、未交信の市、郡はなかなか増えていかない。これはと思っても、検索してみるとすでに交信済みでQSLカードをいただいた地域がほとんどだ。

 離島であったり普通なら知ることのない遠く離れた郡の方や、近県でもロケーションが悪く未交信の方とのQSOは本当にうれしいく貴重だ。

 FT8ではカード交換を約束をする機会がない。こちらがいくら切望してもその思いは伝わらない。JARL経由でカードを出しても返事がないとなんだか悲しくなってくる。

 こちらの思うように行かないところがアワードの醍醐味で、そして自由にならないそのもどかしさこそが長くアマチュア無線を楽しむ糧の一つなのかもしれない。

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