アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

ミステリアスな「ロアール」

 二か月に一度のペースで行っている愉快な仲間たちとの宴会が加速度的に早くなり、ほぼ1か月に一回行われるようになってきた。集合場所やそこから流れる二次会は毎回同じだが、ここにきて「あの怪しい台湾料理屋集合は要らねんじゃね?」との意見が出始めた。それでは、二次会会場はどうなのかというとこちらも十分に危険なにおいがするのだ。

 住居を兼ねてのそのビルは旧住宅街にあり、昼間その前を通ってもうらぶれた看板にあるスナックが営業しているとは誰も思わないだろう。一階は吹き抜けの駐車スペースになっていて、外付けの螺旋階段を慎重に上っていく。そう、木々に覆われた薄暗く滑りやすい螺旋階段は慎重に上らなければならない。くれぐれも油断してはならないのだ。

 そしてミステリアスな「ロアール」はその先にある。その昔はブイブイ言わせていたであろうママが一人で取り仕切る。カウンターとテーブルが四つだけのこじんまりしたスペースで、先客を含め我々が入るといつも程よくが埋まる。

 次で四回目を迎えるゴルフコンペのことなどを含め、それぞれが勝手に近況を報告しあう。多分、お互いが元気であることを同時に無駄なく確認しているのだ。そして、いつもの昭和歌謡で夜は更けていく。結局、最後まで「怪しい台湾料理屋集合」問題の結論はでなかったし、いつものことだが私のアマチュア無線の話は誰も興味を示さない

 そういえば毎回聞こうと思いながらもそのままになっている、昭和の香り漂う「ロアール」の由来を今回も聞き漏らした。

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座席ナンバー7Aの恐怖

座席ナンバー7Aの恐怖

 

  どうしても先に進まない本がある。本当に面白くなければ途中で投げ出してしまえば済むのだが、結末だけはやけに気にかかる。あまりに単純で簡単すぎる、あるいは絵柄が気にいらないジグソーパズルに取り掛かってしまったような気分だ。どうにもあきらめのつかない、厄介な本だ。