アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

アマチュア無線とスタートレックとKindle (QRM 7)

 最近ではアマチュア無線の合間に手にする書籍もほとんどが電子書籍だ。「やっぱりこの紙の手触りがいいんだよね」とか「重さとインクの香りが最高だぜ」などと言っていた自分はどこに行ってしまったのか?

 場所を選ばずすばやく読書できる利便性と、一度に大量の書籍を持ち運びできる携帯性はぶれないはずの私の「紙の本」に対する思いを簡単に変えてしまった。

 アマチュア無線を始めようとすると、私のように田舎に暮らす者と大都市部に住む人と比べた場合、必要とする土地の確保や自由にできる部屋の確保などから田舎暮らしが断然有利だと思う。しかし、読みたい本を読みたいときに読むという点ではどうしようもない格差があった。それが、電子書籍リーダー(Kindie Voyage)を使い始めてから互いの差がほとんどなくなったのだ。

 録画した大量の番組を消化するためにあてた10連休のある日、新スタートレックスタートレックディープスペースナインを見ていてふと思うことがあった。

 ピカード艦長やシスコ大佐が報告書、戯曲、本などを読んだり、日常の情報交換などの場面で小型タブレットでのやり取りが頻繁に出てくる。これらの制作当時、すでに今のタブレット電子書籍リーダーが一般的になっていたかは覚えていないが、ひょっとすると将来を予見していたのかもしれない。そんなことないか? 

生か、死か (ハヤカワ・ミステリ)

生か、死か (ハヤカワ・ミステリ)

 

  物語は全く違うし展開も違うがどこかスコット・B・スミスの「シンプル・プラン」を連想させる。はじめに放り投げられる大きな謎がどこまでもついて回り、それを知りたくて先を急ぎ、読むほどに読者は些細なストーリーに翻弄されてしまう。過去や、現在、人間模様などが複雑に絡むミステリーもいいが、より単純で飽きさせない上質なミステリーは更にいい。