アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

復活の日

 タブレット端末でAmazonprimeビデオを観ながらの「ながらFT-8」運用が多い。それは、FT-8の純粋な楽しみ方ではないかもしれない。でも、それでいいのだ。軸足をどこにおいて楽しむかは人それぞれの方法があり、私にはこの気楽さがあっている。

 「そうだ、アマチュア無線をもう一度やってみよう」と思い、その思いを実行できたのはその時期にFT-8というデジタル通信があったことと、JA2WIG柴田さんが書いている「がんばらないけどどうでしょう?」というブログに刺激を受けたからだ。柴田さんとは何度かメールの交換もさせていただき励ましていただいた。本当に感謝している。

 最近では自局の無線設備の限界が分かり、国内局とのQSOがほとんどだ。それでも、JCGを意識し始めてからは若干下がりつつあったモチベーションも維持できている。これからも、こだわらず気楽にこんな調子でお気軽に続けて行ければと思う。

 いつ頃からかアマチュア無線の世界が縮小を始め、近年では加速度的にその傾向が大きくなっている。趣味なので費やす時間に楽しみや安らぎなど、それぞれの価値観を持てなければ離れていくのも仕方のないことだ。機材などの初期投資もかなり高額だし、アンテナなどは物理的な問題も含めてそう簡単に設置はできない。それだけに、入り口は狭くて入りずらい。それを超える魅力がなければ増加は見込めず縮小の一途もうなずける。

 そういえば、鉄道関連の趣味が明るく語られるようになってきた。「あなたのご趣味は?」と問われ、毅然と「鉄道グッズの収集をこよなく愛しています」とか、「時刻表を紐解き、今日も空想の旅を続けています」と言い切ることに後ろめたさを感じていた不遇の時代を乗り越えての復活だ。(もっとも、近年趣味を問われるレトロな場面はかなり少ない)

 それを手本にして、アマチュア無線の「暗さ」や「孤独」さを前面に出した「さいたま」にも負けない自虐的なネガティブキャンペーンJARLなどで展開してほしいものだ。

 「無線機があれば私は一人でも平気です」「指一本で世界とつながる。でもスマホほどではありません」「その先にまだ知らないあなたがいる」実にいい感じだ。

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