アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

アマチュア無線日和

 朝からあいにくの雨だ。

 昨夜は定期的に開いている宴会があった。会場は入るのに少々勇気がいる恒例の台湾料理屋だ。集まったのは中学時代の同級生で、年齢は一緒だが職業は多種多様だ。お決まりのサラリーマンから青果市場で働くもの、自営の保険業を営むもの、農家などだ。酔いが進むにつれてあちこちに話は飛び、それぞれがかみ合っているようで実はそうではない。うなずいてはいるが理解はしていない。わかったようなうんちくを披露するが特殊過ぎて面白くない。

 「実はブログ始めてね」「ほら、前にさアマチュア無線再開したって言ったことあるよね?」誰も聞いちゃいない。果樹の剪定がどうとか、ゴルフの予約を取りたいが人が足りないとか、出場したマラソン大会を途中でリタイヤしたとか、あちこちでかみ合わない話に花が咲く。そういえば、こちらも真剣には聞いていなかった。そんな会合でも必ず全員が集まる。

 農業を営む者にとって、翌日の天気はサラリーマン以上に敏感だ。いつもは9時には就寝して朝は4時には目覚める。前日録画しておいたNHKの「ニュースウォッチ9」をザクっと見てから畑に出動するのが日課らしい。「おいおい、前日のニュースを録画で見るのでは、それはすでにニュースと呼べないのでは」と突っ込んだが聞いていなかった。

 「今夜はね、静かな環境を作ってアマチュア無線をやってみたいんだよ」私の話は聞き入れられることはなく、二次会ではマイクが回され懐かしの昭和歌謡が店内に流れ続けることとなった。

 そう、朝からあいにくの天気で雨だ。ウォーキングには出られないし、体調不良でジムで汗など流したら倒れてしまう。

 こんな日は、素直に昨夜の仲間達と天気に感謝しつつ部屋に閉じこもる。絶好のアマチュア無線日和と思うことにしよう。

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悲しき雨音

悲しき雨音