アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

秋の訪れとともにあるいは修業的FT-8

 昨年、もう一度アマチュア無線を楽しもうと思ったときに悩んだのがアンテナの設営と無線設備の設置場所だった。何度かのリフォームで従来無線機があった場所はキッチンとなり、八重洲FT200Sがおかれていた部屋はほとんど物置状態だった。

 新しい無線機の購入や各種の手続きは周りの人たちに助けられ少しずつだが確実に進んだ。アンテナの設営もネットを参考にして大まかなイメージが出来上がり、必要な部材の購入もスムーズに済んだ。最後になったのが程よい広さで静かに無線が楽しめ、そして自由に使える部屋だ。

 その部屋は2階にある。ベランダに面していてアンテナを設置後に同軸ケーブルを引き込むことも容易にできて理想的なのだが、問題が一つあった。エアコンがないのだ。連日猛暑が続いていて、そこからエアコン設置の手配をしても取り付け工事は10月を過ぎてしまうとのことで暑さ対策には間に合わない。できることと言えば網戸を修理し、東西に面した両側の窓を全開にして昼夜を問わず天然の風を取り込むことだった。すぐにホームセンターに出かけて行き、網戸用のネットを購入して貼りなおしたが、外が猛暑なので涼風など入ってこない。まるで何かの修業をしているような状態になり、「ここまでやればあとは精神力だ」などと自分に言い聞かせながら無線機に電源を入れていた。

 今年の春先にはエアコンもある快適な部屋に移り、環境もすっかり整い本当の意味で趣味を楽しむことができるようになった。

  9月も半ばを過ぎて秋めいた風も吹くようになってきた。高い空を見上げるとふと「そうか去年は命を懸けてのFT-8だったんだ」と思ったりもしている。

 

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