アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

記念すべき瞬間

 元号も新しくなり楽しかった10連休も最終日。5月6日16時を過ぎて明日からの憂鬱な出勤に備え、そろそろ早めの風呂に入ろうかと無線機の電源を落とそうと考え始めていた時だった。サフィックスが全く同じ和歌山県の方からコールされた。今までサフィックスが同じ方とのQSOはない。FT8なのでSSBなどの様に聞き取りミスはない。すかさず応答し無事交信が成立した。記念すべき瞬間だ。その興奮を相手の方に伝えようと、ご迷惑も顧みずにJARL経由でメールを出させていただいた。相手の方も同様でサフィックスが同じ無線局との交信は初めてであり、今後ともよろしくとの丁寧な返信をいただいた。

アマチュア無線は結構楽しいぞ」と思った一瞬だ。

 

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル (集英社文庫)

 

ホテルローヤルの創業から廃業までを軸に、そこで織りなす7編の短編物語がホテルローヤルのありようを逆に辿っていく。切なくてやりきれない物語の連続がいつの間にかホテルローヤルを擬人化し、その生涯を描いた一つの長編として読めた。短編それぞれが透明感ある文体で描かれていて、男女の生臭さい関係を中和してくれる。個人的にはホテルローヤルの誕生と命名が生き生きと描かれている、最後の「ギフト」が好きだ。