アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

QSLカードにはターコイズブルー

 2ヵ月毎のQSLカードが到着した。自分のカードはコールサインを黒ベースでデザインしただけの味もそっけもないものだ。

 カードの発注時に、受け取った方に楽しんでもらえる何か特色のあるデザインはないかとかなり悩んだが結局思いつかなかった。「自分が撮影したなかで気に入った構図の物」とか、「一般的には知られていないが、住んでいる地域で紹介できる珍しい物」とか等、真剣に考えてしまい結局は煮詰まってしまった。

 届けられるQSLカードは、どれも、気軽に自分の身近なものを軽い調子で明るく表現しているものばかりだ。データ通信FT-8の性格上、カードの交換方法や交換の有無の約束をしていないので先方が気を利かせて送ってくださるわけだ。ひと時、時間を忘れて見入ってしまう味わい深いものが多い。ほんとうにうらやましい。

 昔はQSOデータの記載面は手書きがほとんどであったように記憶しているが、今はカードにきれいに印刷されている。私の場合もHAMLOGからの出力データをそのまま設定した枠内に印字している。さらに、無線機、アンテナ、オペレータ名はカードに初めから印刷済みなので、黒ベースの煮詰まったデザインを含め全体が申し訳ないほど無機質になってしまう。

 そこで何か少しでもこだわりを持ちたいと考え、カードに入れるサインのインクに気を使ってみた。普段愛用しているボトルインクはPelikan4001 ロイヤルブルーだが、QSLカードへの署名には和名のトルコ石を意味する緑がかった青色のターコイズを使うことにした。

 味もそっけもない私のQSLカードをご覧になる方への自責の念を感じつつ、悩んだ末にターコイズを選んでみた。是非、奥深いターコイズブルーを味わっていただければと思う。 

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新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

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