アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

ユーティリティ

 今でも通勤にはiPod nanoを使っている。スマホで音楽は聴けるがやはりiPodは小さくて軽く使い勝手がいい。イヤホンは純正のインナーイヤー型をソニーカナル型に変えて使っていた。電車や出張などで使う新幹線の中などでは音漏れも少なく高音質の音が楽しめて重宝していたが、ふと思い立ち純正のイヤホンに変えてみたら疲れが少なく音量の調整も簡単にできる。徒歩での移動にはコードのタッチノイズも気にならなくて使いやすい。使用状況にもよるが今はインナーイヤー型があっているようだ。

 無線機器も昔ほどこだわりはなくなった。むしろ、パソコン やその周辺機器に気持ちが向く。最近、何年も使っていたマウスの調子が悪くなったこともありトラックボールに変えた。トラックボールも人差し指、中指、親指などボールを操作する指によって種類があるらしい。悩んだ末Logicool社製の親指操作タイプのMX ERGOを購入した。慣れるまで少し戸惑ったが、使い込むと肩の負担なども軽減され、今までのマウスには戻れなくなった。マウスパッドも不要で机もすっきり広く使える。Bluetoothのマルチペアリングに対応しているので手元で二台のパソコンを切り替えて使うことができる。そして、LogicoolFLOWを使うともっとすごいことになるらしいがまだ試してない。

 新しいグッズが机におかれると、アマチュア無線に対するモチベーションも上がる。ゴルフバックに新しいユーティリティを一本追加したときの気分だ。

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復活の日

 タブレット端末でAmazonprimeビデオを観ながらの「ながらFT-8」運用が多い。それは、FT-8の純粋な楽しみ方ではないかもしれない。でも、それでいいのだ。軸足をどこにおいて楽しむかは人それぞれの方法があり、私にはこの気楽さがあっている。

 「そうだ、アマチュア無線をもう一度やってみよう」と思い、その思いを実行できたのはその時期にFT-8というデジタル通信があったことと、JA2WIG柴田さんが書いている「がんばらないけどどうでしょう?」というブログに刺激を受けたからだ。柴田さんとは何度かメールの交換もさせていただき励ましていただいた。本当に感謝している。

 最近では自局の無線設備の限界が分かり、国内局とのQSOがほとんどだ。それでも、JCGを意識し始めてからは若干下がりつつあったモチベーションも維持できている。これからも、こだわらず気楽にこんな調子でお気軽に続けて行ければと思う。

 いつ頃からかアマチュア無線の世界が縮小を始め、近年では加速度的にその傾向が大きくなっている。趣味なので費やす時間に楽しみや安らぎなど、それぞれの価値観を持てなければ離れていくのも仕方のないことだ。機材などの初期投資もかなり高額だし、アンテナなどは物理的な問題も含めてそう簡単に設置はできない。それだけに、入り口は狭くて入りずらい。それを超える魅力がなければ増加は見込めず縮小の一途もうなずける。

 そういえば、鉄道関連の趣味が明るく語られるようになってきた。「あなたのご趣味は?」と問われ、毅然と「鉄道グッズの収集をこよなく愛しています」とか、「時刻表を紐解き、今日も空想の旅を続けています」と言い切ることに後ろめたさを感じていた不遇の時代を乗り越えての復活だ。(もっとも、近年趣味を問われるレトロな場面はかなり少ない)

 それを手本にして、アマチュア無線の「暗さ」や「孤独」さを前面に出した「さいたま」にも負けない自虐的なネガティブキャンペーンJARLなどで展開してほしいものだ。

 「無線機があれば私は一人でも平気です」「指一本で世界とつながる。でもスマホほどではありません」「その先にまだ知らないあなたがいる」実にいい感じだ。

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今さらながら JTAlert

 JT_Linkerのおかげで、HAMLOGにQSOデータが自動的に記入されるようになってからずいぶんすぎた。もう、便利で手放せない。それなら、手書きのログブックはやめてしまえばいいのだが、まだやめられないでいる。

 手書きのログブックには、QSOは開始されても途中で途切れてしまい、最後まで交信が成立しなかった場合もできる限りのデータを記入している。自分自身では「モチベーションが上がる」とか「手書きの味わい」などと理由を付けてはいるが、本当のところは昔からの習慣から抜け出せずにいるだけなのだろう。

 そして、今回は遅すぎて今更だがJTAlertをセットアップした。HAMLOGのADIFファイルを参照してeQSLから電子カードを送ってくれる。本来備わっている多くのアラート機能のなか、今のところカードの自動発送と関連するアプリの同時立ち上げに特化して使っている。宝の持ち腐れだ。

 今までは適当にeQSLのInBoxを覗き、ある程度の数が溜まったら随時返送していた。

 「電子QSLの発送作業ぐらいは自分の意思を反映するべきだよね」などと、こちらもJT_Linkerと同様に理屈をつけてインストールを遅らせてきた。

 ところが、あらためてQSOの開始からログの記入、カードの発送まで一連の流れが完成してみると非常に便利で都合がいい。後は、2か月に1回送られてくるQSLビューロー経由でのカード発送に注意していれば無事作業が終わることになる。便利すぎて味気ないといてしまえばそれまでだが、あの大きな声を張り上げてQSOしていた頃を思い起こすと、このあっさりとしたスマートさも嫌いではない。

 それにしても今回を含めFT-8、FT-4の免許申請、WSJT-X、JT_Linkerのインストールや設定でも大変お世話になったが、知りたいことのほとんどは優れた先輩諸氏が分かりやすくネットにアップしてくれている。自分一人ではとても設定などできなかっただろう。そして、勿論それぞれのアプリを開発、提供してくれている各氏には感謝の思いしかない。頭が下がる。

 趣味のアマチュア無線人口は減っても「アマチュア無線の開拓精神」は今だ失われていない。

 

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Sound Library

 木村多江さんの朗読で人気のある「Sound Library世界にひとつだけの本」をPodcastで聞いているが、アップされているものは2016年の296話で終わっている。もともとはJFN PARKで放送されているものだが、毎週続けて同じ放送時間にFMを聞くことができず、たまたま見つけてのがPodcastの配信だった。

 少し前にこの番組を知ったことや聞き逃したものも多く、それがPodcastはまとめて聞くことができて随分重宝していた。最初から、296話までしかアップされていないことは承知していたのだが、ここのところのペースだと1か月もしないうちに聞き終えてしまうことが判明してあわててしまった。先が見えてくると寂しいものだ。レビューを見ると多くの方がPodcastで続きの配信を希望しているが、大人の事情なのかその後のアップはされていない。

 何とかならないものかと色々検索してみると、JFN PARKのラジオアプリで294話からの音声データがアップされていることが分かった。どうも、大人の事情の一つは自前のアプリをリリースしたので続きはそちらでどうぞということのようだ。

 第1話から聞いていると主人公の月原加奈子もさることながら、周りを固めるわき役達のキャラがたっていてとってもいい。そして、なんといっても朗読の木村多江さんの声に癒されれる。Podcastのデータでみると第一回の放送は2010年4月5日だ。すでに10年以上続いていることになる。木村多江さんの声も、年齢とともに深みが増している。

 そういえば、私も「Sound Library世界にひとつだけの本」を聞いて癒されるなんて随分と趣味嗜好が変わったものだ。独特のお囃子とともに始まる「小沢昭一的こころ」が懐かしい。「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー」のアヴァンティはどうなった。

 なんだか、ほんとうに遠くまで来た気がする。

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JCG(Digital)

 QSLカードの交換はJARLビューローとeQSLを基本にしている。大昔にはeQSLのような便利なツールもなく、代わりにダイレクトという方法があった。これはJARL発行のコールブックやCQ誌の付録としてついてきた新局の住所録を参照して、直接個人住所にQSLカードを送付する方法だ。更に、QSOのなかで互いに住所を伝えあったりもした記憶もある。個人情報も何もあったものではない。今ではとても考えられない大胆かつワイルドな方法なのだ。

 アマチュア無線を復活して、はじめの10局ほどはSSBでQSOをさせていただいた。「One Way」という言い方も初めて聞いたし、各種団体の発行するアワードがたくさんあって戸惑ったりもした。

 その後、FT8に移行してしまったがQSLカード発行の確認方法がないため、相手の方からのカードが届くのを待って頂いたそれぞれの方法で返送するようにした。

 今更だが、JCGにチャレンジするにはこの方法ではあまりに効率が悪すぎる。折角、未交信の「郡」の方とQSOが成立しても相手の方が私と同じように「カードが届いたら返送しよう」と考えていらっしゃると当然カードはやってこないのだ。

 Turbo HAMLOGでWkd/Cfmの一覧表を開き、JCGの状況を表示するとアリスタマークの有無ですぐにカードの受領が確認できる。交信は終了しているが、アリスタマークのない貴重な郡にお住いの局が思った以上に多くて驚いた。

 これからは積極的にカードの発行を心がけるようにしよう。「郡」の減少はこれからも続くだろう。時間は待ってはくれない。

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JCG400(DPe)の意味

 少しでもアマチュア無線へのモチベーションを高めるためにデジタルでのJCC、JCGに挑戦することを思いつきお試しのJCC200はすぐに終了した。JCCは根気勝負でどんどん交信局数を増やせば、ある程度までは新しい市との交信も増えていくようだ。

 問題はJCGだ。2018年10月1日現在のJCGリストを見ると現存379郡、消滅243郡となっている。今からでは物理的にデジタルだけでのJCG500の達成はできない。デジタルにこだわらず、大昔のSSBでのQSLカードをプラスしても多分無理だ。

 それでも、あきらめずに頑張っていればJCG100そしてJCG150ぐらいまでなら何とかなるかもしれないと思い、2020年4月のJCG発行状況を確認してみた。

 すると、JCG400が2635件発行されていて2635件目の方は括弧で(DPe)と特記されている。Note3を確認するとDはデジタル、Peは同一都道府県となっている。デジタルはわかるけど同一都道府県と郡との関係が分からない。

 すぐに、JARL会員課アワード係にDとPeの意味を教えてほしいと質問をした。素早く返信があり、①400の内訳は今は存在しないが消滅前にデジタルで交信した郡と現存する郡を合わせた合計であることそして、②Peはアワード規約第8条規定第4条に定める特記の種類と適用に基づき、「同一都道府県の特記とは運用地の特記となります」と簡明に答えていただいた。

 あたりまえといえば当たり前だ。ほとんどのJARL会員は理解しているのだろう。「同一都道府県って、一つの都道府県で400もの郡を抱える自治体なんてないだろう?」などとひねくれた考えをしてしまったが、素直に「運用地」と考えれば解決していたのだ。そして、アワード規約も読まずに質問した自分が恥ずかしくもあった。

 署名がないのでこの場を借りて、丁寧に返信をいただいたJARL会員課アワード係の担当者に感謝。

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Bluetoothスピーカーの購入

 音楽を自宅のステレオでじっくり聞く機会がめっきり少なくなった。通勤途中であったり、散歩やジムでのトレーニング中にイヤホンを使いipodスマホで聞くことはあるがスピーカーを鳴らすことがほとんどなくなってしまった。

 そういえばCDも買わなくなった。はじめのうちは手元にジャケットが残らないことに抵抗感があり、アップルミュージックなどからの購入にはなかなか手が出せなかったが今では手軽に気に入ったアルバムをクリックしている。

 音楽をiTunesで保存し、気の向いたときに同期しておけばパソコンからでもスマホからでも簡単に聞くことができる。

 今更だが、生活様式に合わせていつのまにかお手軽に音楽と生活できるようになっていて、それを意識すらしてこなかったことに気づいた。ヘッドホンやイヤホンの性能も向上し、昔のようにアンプがどうのスピーカーがどうのというこだわりも自然と必要なくなった。

 どうも、あのデジタルモードの受信音はやさしさにかけ疲れてしまう。そうかといって、無音状態でパソコンの画面だけを眺めながらクリックを続けるのも無味乾燥で味気ない。

 それならとBluetoothの小型スピーカーを購入し、おしゃれに音楽を流すことにした。同価格帯のSONYBoseでだいぶ迷ったが、最終的に出力が若干大きいSONYにした。 

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  ここの所、デジタルモードでの運用ではお気に入りのエリック・クラプトンをBGMにしてカラフルなPC画面を見つめる日々が続いている。

 小型ながら重低音で、アコースティックでの「Layla」など流れてくると、グッときてついボリュームを上げてしまう。

 こんなことなら、CDをステレオのスピーカーで聞くべきではないのかと、そんな考えがふっと頭をよぎる。