アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

結構難しいぞ東京23区

 JARL NEWS夏号で東京2020記念アワードの内容を改めて知った。JARLのホームページを覗けばすぐに確認できたのに、何となく「OLYMPIC記念局ができたんだ」ぐらいでただ漠然と呼びかけていた。

 ログを見直してみると 「TOKYO2020 Special」まで西東京市に開設運用予定局を入れて残り3局になっていた。当然、ここまで来るとチャレンジしてみたくなる。ただ、記念局の最終運用期限が9月5日なので、コンディションなどを考慮するとあまりのんびりもしてもいられないだろう。それでも、ここでひとつ目標ができたことは嬉しい。

 ついでにJCGの集まり具合も確認してみた。2018年7月に再開局してからまる3年だ。3年もやっていればJCG100は大丈夫だろうと思っていたが、残念ながら98だった。実際の交信局数は105なのだが、eQSLでカードを送り、その後にJARL経由で送っても帰ってこないカード未着が7局ある。こちらは流れに任せていても残り2局、今年中には何とかなるだろうと楽観的に考えている。

 アワードとは関係ないが東京23区の交信状況も確認してみた。JCGやオリンピック記念アワードと違い、東京23区は間違いなく完成できていると確信していたが、なんと目黒と渋谷がない。こちらは、カードの未着はなく交信すらできていなかった。

 固定局の場所にもよるが、私の位置からは関東地域は比較的スムーズに交信できるエリアだ。それなのに23区は完成していなかった。東京都区内のアマチュア局の絶対数や、都会ならではの環境や諸事情で開局時間も限られるためか、結構東京23区は難しいのかもしれない。

 こちらも、年内を目標に頑張ってみよう。

 

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IC-7300不調につき

 突然、IC-7300のパワーが出なくなってしまった。正確にはフルパワーで20%前後までダウンしてしまい、そこから上下に若干波を打っているような感じだ。

 ハード的に無線機側で調整してみることも特にない。できることは、IC-7300とWSJT-Xの再設定を行うことぐらいだ。技術的に詳しいわけではないので、当初参考にさせて頂いたブログなどの記事やCQ誌の別冊付録を見ながら初期設定を一つ一つチャックしていった。何度見直しても初期設定から特に変わっているところはない。これは、無線機側の不具合だろうと、アイコムに修理依頼の送り先等の確認をかねて症状を伝えるメールを送るとすぐに返事があった。

 実機の写真を交えての設定手順が丁寧に書かれた説明書が添付されていて、それに沿って改めて設定してみるとIC‐7300とWSJT-X側で5か所ほど違う設定になっていた。初期設定からなぜ変更になったのかは不明だが、見事不調から脱出した。

 一昔前と違いソフトウェアが複雑に関連しあい、さらにそれぞれのアップデートが相互に影響する。デバイス単体での解決はもはや不可能だ。

 今更なのだが2021年1月15日「ファームアップでFT8簡単設定を実現」との記事がアイコムのホームページに載っていることに気づいた。

 もはや、自分自身を常にアップデートしていかなければ何事にも対応できない時代なのだ。

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JG1MOU 浜田氏登場

 アマチュア無線を趣味とする私たちにとって、毎日これほどお世話になっているツールはないだろう。Turbo HAMLOGはユーザーの「こんなことができたらいいのに」という要望を長年にわたって拾い上げ、今でも細かな改良が重ねられている。もはや、ログの域を超えアマチュア無線を楽しむ上で必須の総合ツールとなっている。

 先日、HAMLOGにJG1MOU局との交信が記録された瞬間、パソコン画面が派手なイルミネーションにかわり、軽い警報音のようなBGMが流れた。何事かとびっくりしたが、よく見ると、ディスプレーには「私が〈Turbo HAMLOG〉の作者です」と表示されていて状況が飲み込めた。HAMLOGの生みの親、浜田氏との初交信だったのだ。作者ならあの派手なイルミネーションでの登場も許せるし、そのウイットに富んだ感性も嫌いではない。デジタルモードでの初QSOは一瞬で終わってしまい、Turbo HAMLOGに対する謝意を伝えることもできなかった。QSLカードには、忘れずに必ずその旨を記入しようと思っている。

 ここのところ、アマチュア無線に対するモチベーションを保つために、南極基地の8J1RLとの初交信を目指していたが、思いもよらぬJG1MOU局との交信は私の自慢の瞬間になった。

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8J1RLはFT8がお嫌いですか?

 アマチュア無線を再開しても、当初のモチベーションを保ち続けることは案外難しい。なので、簡単なところでQSOパーティへの参加やJCC・JCGの収集に目標数を決めてみたり、そもそも趣味にモチベーションなどは必要ないと気軽に考えてもきた。

 2020年10月、よく拝読させていただくJA2WIGさんのブログ「がんばらないけどどうでしょう?」に掲載された「昭和基地からQSLカードが届いた!」を読ませていただき前記したアマチュア無線に対する幾つかの気持ちの持ちように、8J1RL局とのQSOを加えることにした。

 今までそのコールサインを直接耳にする機会はなくただ漠然と、しっかりしたアンテナや高出力の無線設備でないと南極基地とのQSOは無理だろうと思っていたものが「FT8なら何とかなるかも」とそのブログは希望を持たせてくれたのだ。そして、2020年JARL NEWS秋号を読みかえしてみると第61次観測隊の昭和基地からのレポートとして約4,200局の交信内訳が報告されていた。その内容はCW:12%、SSB:2%、FT8:82%、その他:4%というものだった。FT8は82%と断然とびぬけていて「私のようなしょぼい設備でも行けそうだ」と目標はさらに現実味を帯びた。

 2021年JARL NEWS春号には再び南極昭和基地から第62次南極地域観測隊の「南極だより」という記事が掲載された。長く閉ざされた時間、厳しい環境下で様々な任務をこなし、私的な時間を使い8J1RLを運用する隊員のレポートだ。

 そこには、昭和基地と日本とのパスは日本時間で夕方から深夜にかけてになる、最近は21MHzのコンディションが余りよろしくない等の報告があり、その中で「個人的にはPC画面だけでQSOが成立するデジタルモードよりも、CWやSSBでできるだけ多く交信したいと思っています」と書かれている。62次隊は61次隊の運用傾向から大きく変わってしまうのか、報告をしている隊員の他に7名のアマチュア無線を運用できる隊員がいるので全体ではそう大きな変化はないのか、こちらも個人的にすごく気になってしまった。

 確かにPC画面だけで、1clickで交信が成立してしまう実態の薄いFT8の本質的弱点が好きになれない方も多いだろう。ただ、FT8が衰退の一途をたどるアマチュア無線に活路を開きつつあるのも事実だ。

 あなたは、そして「8J1RLはFT8がお嫌いですか?」

 

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JCGは楽しいぞ!

 中途半端だが、アマチュア無線を再開してそろそろ2年8か月が過ぎる。何もわからず始めたFT8での交信数も順調に伸びてきた。モチベーションを保つためのカウントするJCC・JCGの管理もHAMLOGのおかげで簡単に現状をつかむことができ、お試しで申請したJCC200が今では400の申請も可能になっている。細かい話だがJCC200のお試し申請は1年半かかったので、次の200は1年3か月と3か月ほどペースアップしたことになる。

 自分自身がアマチュア無線に費やす時間が増えたこともあるが、なんといってもFT8が一般化してそのすそ野が広がったことが大きいとおもう。常に新鮮なJCCが手に入る環境ができつつあるようだ。

 一方JGGはいまだに100の申請ができない。合併などによる郡部の消滅が響き、残り10で足踏み状態だ。交信はできているがQSLカードを発行されていないアマチュア局の方もいて、新しい郡との交信がすぐにJCGにカウントされるとは限らない。何とももどかしいのだが、eQSLなどの電子カードはもちろんJARL経由でQSLカードを送ったりしてみても先方からのQSLカードは思うようには届かない。まれに、交信未成立で相手のコールだけが参考として自分のログブックに残り、先方からはQSO成立としてカードが届くことがある。そんな時に限って初QSOの郡があり、なんともやりきれなくなることもあった。

 「JARL NEWS」春号のJCG郡番号リストによれば、2021年4月1日現在で379郡となる。アマチュア無線を始めた頃は全国に500弱の郡があったように記憶しているので、50年ほどで25%ほど郡の総数が減ってしまったことになる。簡単にやり取りできる電子カードが普及したとはいえ、それだけJCGの難易度も上がっているのだ。

 今年こそ、まずは目前にぶらさがるJCG100をやっつけてしまうことにしよう。

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顔認証「Windows Hello」不調

 iPhoneのFace IDが余りにてきぱきと動くので、本当に個々の顔をきっちりスキャンしているのか不安になることがある。それに比べるとWindows Helloはなんだかドヨーンとした感じでのんびりしていて、カメラをちゃんと見てくださいなどと人間的なお願いをして来たりしてこれも有りかなと思っていた。

 ところが、最近こちらの顔を認識しないことがやたら多くなってきた。もしかすると、加齢とともにこちらの顔の様子が変化してきて認識しづらくなってきたのかなと思い、その都度サインインオプションで「顔認証の認識精度を高める」を繰り返してきた。しかし、それでも認識の精度が上がることはなくPINを使っての認証回数が増えてきた。そこで、ここはいったん今の顔認証を削除して設定をやり直すことにした。

 ところが再設定を始めると「Windows Hello顔認証と互換性のあるカメラが見つかりませんでした」とのメッセージが出て初期設定そのものができなくなってしまった。単独でカメラアプリを起動してみると、そちらは特に問題なく作動する。

 こうなってくると、素人では解決できない。やればやるほどズブズブと底なしの深みにはまる最悪のパターンが見える。

 過去の反省から今回は早めのリスク回避を取り、Microsoftのテクニカルサポートにチャット機能を使って現在の状況を説明し助けを求めた。

 翌日、いくつかの解決方法がメールで届いた。簡単に試してみることができるものから、「ここまではちょっと無理でしょう」と思えることまで5つの解決方法が細かく書かれていて私の場合は3番目で無事解決した。

 とかく、海外の大手企業のカスタマーサポートは時間ばかりが費やされ、挙句、問題がぼやけてしまい解決しないことが多い。ところが今回は少し諦めかけていた「WindowsHello不調」問題があっさりと解決した。同じような問題を抱えている方はぜひカスタマーサポートに連絡を取ってみてほしい。

 今日も起動時のぼんやり感は相変わらずだが「おかえりなさい」とこちらを認識してくれる。それほど急ぐわけではないので、認証なんてこんな感じでいいのかもしれない。

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eQSL InBoxにQSLカードが到着しない

 そう言えばここのところ、eQSLのInBoxにカードが1枚も来ていない。気にはなっていたが「そのうちに来るさと」のんびり構えていたら2月になっていた。ここまで来てようやくその事態の異常さに気づく危機管理のなさは、自分自身の事態の異常さにも真剣に取り組まなければならないかもしれない。

 のんびりと重い腰を上げて調べてみると2021年になってからは1枚もカードを受け取っていない。厳密にいえば2枚ほど2020年の交信分が来ているので、2021年になってからの交信分が全く来ていないことになる。

 何度かログイン、ログアウトを繰り返してみても状況に変化はなかった。サイト側がバージョンアップしていることもあるので、何かそちらの不具合なのかと色々ネットで検索してみたが、こんな症状は私だけようで答えは見つからない。

 2020年12月31日以降のカードがぴたりと止まってしまっていることに引っかかり、日付がトリガーになる部分はないかとeQSL内部をうろついてみた。

 「最低額ではあるけど寄付もしてあるし」などと思いながらやっと行きついた先は「MyProfile」内にある「Station QTH Infometion」欄の「Callsign/QTH End Data」だ。赤地でアラーム的なメッセージが大きく出ている。たぶん、初期設定したときに適当な日付を入れたようで、それが「December:31:2020」になっていて最終期限が切れていたようだ。早速、最長の2035年12月31日に変更し、すぐにInBoxを確認してみると100枚近いカードが届いていた。

 「eQSL側もこんなに深度の深いところにアラームを出して意地悪しなくても、InBox内に表示してくれればすぐに解決したのに」と一人愚痴ってしまった。そして、次の有効期限が切れた2036年1月の自分には、QSLカードが全く到着しないことにただオロオロするばかりで「今回のようには問題を解決できないかもしれないな」と少し弱気になってしまった。いかん、いかん。

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