アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

アマチュア無線のお供に 黒色の手帖

 部屋の中には無線機さえあればいい。それでも気に入ったものが身近にあると気持ちが豊かになる。少しの間、QuoVadis赤のカレプランという正方形のノートを使っていたが、アマチュア無線のお供としてはやや贅沢過ぎて早々に今使っているモレスキンノートクラシックに変えた。大きさは21㎝×13㎝のハードカバーで少々乱暴に扱っても問題ない。ハードカバーなので、屋外での使用も手元がぐらつかずにスラスラ書けていい感じだ。

 開局にあたっては同軸ケーブルは何メートルくらい必要か、壁にあける穴はどのサイズのホルソーを使うのがいいか、帯域の狭いGPアンテナではどこにベストのSWRを設定するべきなのか、アンテナポールをベランダに固定するための部材は何が必要になるのかと実測したり、ネットで調べたりと前後の脈絡なくイラストを交えて書いてある。

 最近ではログブックの横が定位置となっていて、グリッド・ロケーターや知らない都市の場所を調べたりとその時に気になったことを書き綴っている。日記ではないのでメモの羅列だ。

 そして、必要と思われる記録は「OneNote」に整理しPC、タブレッド、スマホから時と場所を選ばず確認できるようにしている。そういえば、一時期「Evernote」を使っていたが使い勝手が悪く「OneNote」に全て移行した。「WebClipper」をインストールしてからは説明書やカタログなども「OneNote」にまとめている。

 さて、この手帳だがサイズ的にもモレスキンがつけた呼び名からも手帳ではなくノートが正しい。それを、大好きな松本清張の作品にオマージュを込めて無理やり「黒色の手帖」と呼んでいる。

 誰もいない部屋に無線機やマイク、電鍵に混じってこの「黒色の手帖」が机に置かれていると、そっと中をのぞいてみたい誘惑にかられるはずだ。

 それがアマチュア無線のお供、「黒色の手帖」の魅力なのだ。 

 

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黒革の手帖(上) (新潮文庫)

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