ゴールデンキング

　無線にかける時間は夜が多いのだが、土日は気ままに昼間から無線機のある部屋に入ることもある。東西に面した六畳間で、西側は掃出し窓で東側は出窓になっている。無線機の前に座ると、昔からの習慣でカーテンを閉め切って間接照明に切り替える。邪魔をされたくないのと外に音が漏れることを嫌ってのことだ。

　スポーツなどと違いインドアでのことが多いアマチュア無線は、閉鎖的な空間で一人没頭することになる。特にCW、デジタルモードではその傾向が強く明るく楽しい笑い声などは無縁だ。だから、家人も近寄らない。そしてさらに孤独な世界へと入っていく。

　今年の4月にキウイを植えた。あまり手入れもいらず、素人でもそこそこの収穫ができるとの情報があり近くのホームセンターで苗を購入した。私の悪い癖で準備には時間をかけるが、ことが済むと後は成り行きでほったらかしが多い。準備で疲れてしまい満足してしまうのだ。

　流行りの品種はゴールデンキングだとか、苗は雌雄必要だとか、どうせなら3年苗がいいだとかいろいろ調べているうちに時間だけが過ぎてしまた。気づけば4月末は植え付けにはギリギリだったようだ。それでも、先日の日曜日久しぶりにみたキウイは元気に育っていた。

　そうだ、これからは西側のカーテンを開けて日差しを取り込み、キウイの成長を楽しみながらの無線もいいぞ。