アマチュア無線は素敵だ

noiseがあふれるそんな日は読書で時間を忘れよう

秋深し

 近所を1時間ほどぐるっとウォーキング。その後、無線機の前に座って電源を入れ、東京2020記念アワードの残り記念局を確認することが習慣になっていた。「東京2020アワードロス」とでも言うのか、ここのところ無線機に触らない日が何日か続いた。折角、苦労して集めたOLYMPICやOLP記念局もアワード申請をしなければ何にもならない。申請期間は今年いっぱいだからとのんびり構えているとそれこそ「Special」「DX-AJD」のアワードロスになりそうだ。

 比較にはならないが、個人的に挑戦している「東京23区全部集めてやるぜ」は相変わらず目黒区と渋谷区が残っている。とにかく1エリアを優先してコールしているがいまだに進展がないのだ。目黒と渋谷にはアマチュア無線愛好家はいないのだろうかなどと、自分の努力が足りない事を棚に上げてみたりしている。

 「三体」三部作が読み終わらない。暗黒森林編(下)の終盤に来ているのだが、それがなかなか手ごわい。もう、投げ出してしてやろうと思い始めると、それを見計らったように物語が新しい展開を迎え手放せなくなる。耳元で編集者の高笑いが聞こえる。三体Ⅰが500ページ強。三体Ⅱ暗黒森林編が上下合わせて700ページ。たどり着けるかわからない三体Ⅲ死神永生編に至っては上下合わせて900ページを超える。

 秋の夜長、ここはひとつ確実性を求め、まずは「東京2020Special」と「DX-AJD」のアワードの申請から始めることにしよう。

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東京2020記念アワード(8J0の行方)

  オリンピック記念アワード完成のチャンスも残りわずかとなった。

 「2020 Special」を狙っていたのだが、思いがけず「DX-AJD」を先に完成することができた。未交信だった8N2と8N7との交信が8月22日に7MHZのFT8で続けて終了した。たまたま電源を入れたところ、8N2を見つけ、さらに1時間後8N7を発見し両局ともに3回でコールバックしてもらった。

 そして、本気で狙っていた「2020 Special」は、こちらも運よく完成することができた。残っていた8J2を8月27日に、そしてコンディションの関係もあり多分無理だろうと半分あきらめていた8J8は8月29日に交信が成立した。

 アワードの完成は根気よくワッチを続け、見つけたらあきらめずに呼び続けることが大切だと改めて思い知らされた。ただ、今回のような期限付きで時間が限られたアワードはそう単純でもない。対象局が運用されていなければ、どんなにワッチしていてもこちらは見つけようがないし頑張りようもない。

 日本で開催されるオリンピックの記念でもあるし、JARLとその地方本部が運用する記念局であるので、最低でも週末にはどんどん運用されてサービスしてくれるものと勝手に思い込んでいた。しかし、8J2は50日以上も運用されずJARL にメールで確認させてもらったほどだ。また、8J0に至っては90日間運用されていない。「PSKREPORTER」でのチェックなのでどこまで信頼できるかわからないが、自身がワッチしていた実感からもそうかけ離れてはいない気がする。

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 幸いにも私は5月の早い段階で8J0OLYMPICとコンタクトすることができた。しかし、記念局開設期限の4か月のうち、運用されたのが5月の何日間だけだったとすると「2020 Special」アワード完成を前にして悔しい思いをする局が多いだろうと想像できる。

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8J8OLYMPICが見つからない

 オリンピックが閉会し、パラリンピック開会が近づいた今になっても8J8OLYMPICを見つけることができない。JARL NEWSなどによると、今回JARLがオリンピックを記念して運用する記念局は①JARLが開設運用する記念局、②JARLが各地方本部ごとに開設運用する記念局、③JARLが海外向けに開設する記念局の3種類だ。

 ①と②による記念アワード「TOKYO 2020 Special」の8J2OLYMPICと8J8OLYMPICがつかまらない。8J2は他局がコールしているところを確認することができたが、8J8に関してはその存在すら見えない。8J2は常設場所が愛知県名古屋市となっていて、名古屋市は過去にもクリアできている都市なのでそう心配はしていない。しかし、8J8の常設場所は北海道河西郡となっている。帯広市の近郊に位置する地域らしいが、トライしているJCGでもまだ空白だ。この機会にうまく交信できれば、一石二鳥なのだが果たしてどうなるか。

 オリンピック記念アワードに挑戦しているそれぞれの局が、「折角のJARLの記念局による記念アワードだ」と私のように最後までネックになりそうな未交信局を抱え、残り僅かな時間にやきもきしていると思う。

 8月24日にはパラリンピックも始まる。そして閉会式の9月5日には各記念局の運用期間も終了だ。コロナ禍のこの時期、記念局の運用にも感染に注意を払いながらで大変ご苦労なことだと思う。どうか、無理をなさらない範囲で、電波状況のいい時を見計らい、少しでも多くの局にサービス運用をお願いできればと切に思う。

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それは、突然に(JA1TOKYO)

 JARLの7月「NEWS TOPIC INFORMATION」によれば7月16日に東京2020オリンピックの開催を記念した記念局「JA1TOKYO」の運用が開始された。東京2020記念アワード「TOKYO 2020 Special」の11局目の運用が始まったのだ。

 私のアマチュア無線は7、14、21のFT8が中心だ。交信内容が極限まで定型化されていて、知ることのできるデーター量は圧倒的に少ない。SSBのようにきがるに情報交換を行うこともできないので、PCの画面をただただ見つめ続けるしかない。

 JA1TOKYOはどこに出没しているのか、その姿はいつまでたっても確認できず、本当に運用されているのかさえ疑心暗鬼だった。

 それが、8月1日に突然PC画面に現れた。3回目でコールバックしていただき06時02分(UTC)無事交信が成立した。突然やってくるのも当たり前だし、運用されていることも疑う余地などなかったのに卑屈になったいた自分が恥ずかしい。その後も、多くの局が途切れることなくコールをしていて人気の高さがうかがえた。

 これでアワード完成まで8J2と8J8の残り2局まで来た。なんちゃってチャレンジだった「TOKYO 2020 Special」も、なんだか本気で完成させたくなってきた。

 このあたりで「PSKREPORTER」などのツールも活用して効率化を図らないと、時間の限られたアワードの完成はそう簡単にはいかないのかもしれない。

 

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結構難しいぞ東京23区

 JARL NEWS夏号で東京2020記念アワードの内容を改めて知った。JARLのホームページを覗けばすぐに確認できたのに、何となく「OLYMPIC記念局ができたんだ」ぐらいでただ漠然と呼びかけていた。

 ログを見直してみると 「TOKYO2020 Special」まで西東京市に開設運用予定局を入れて残り3局になっていた。当然、ここまで来るとチャレンジしてみたくなる。ただ、記念局の最終運用期限が9月5日なので、コンディションなどを考慮するとあまりのんびりもしてもいられないだろう。それでも、ここでひとつ目標ができたことは嬉しい。

 ついでにJCGの集まり具合も確認してみた。2018年7月に再開局してからまる3年だ。3年もやっていればJCG100は大丈夫だろうと思っていたが、残念ながら98だった。実際の交信局数は105なのだが、eQSLでカードを送り、その後にJARL経由で送っても帰ってこないカード未着が7局ある。こちらは流れに任せていても残り2局、今年中には何とかなるだろうと楽観的に考えている。

 アワードとは関係ないが東京23区の交信状況も確認してみた。JCGやオリンピック記念アワードと違い、東京23区は間違いなく完成できていると確信していたが、なんと目黒と渋谷がない。こちらは、カードの未着はなく交信すらできていなかった。

 固定局の場所にもよるが、私の位置からは関東地域は比較的スムーズに交信できるエリアだ。それなのに23区は完成していなかった。東京都区内のアマチュア局の絶対数や、都会ならではの環境や諸事情で開局時間も限られるためか、結構東京23区は難しいのかもしれない。

 こちらも、年内を目標に頑張ってみよう。

 

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IC-7300不調につき

 突然、IC-7300のパワーが出なくなってしまった。正確にはフルパワーで20%前後までダウンしてしまい、そこから上下に若干波を打っているような感じだ。

 ハード的に無線機側で調整してみることも特にない。できることは、IC-7300とWSJT-Xの再設定を行うことぐらいだ。技術的に詳しいわけではないので、当初参考にさせて頂いたブログなどの記事やCQ誌の別冊付録を見ながら初期設定を一つ一つチャックしていった。何度見直しても初期設定から特に変わっているところはない。これは、無線機側の不具合だろうと、アイコムに修理依頼の送り先等の確認をかねて症状を伝えるメールを送るとすぐに返事があった。

 実機の写真を交えての設定手順が丁寧に書かれた説明書が添付されていて、それに沿って改めて設定してみるとIC‐7300とWSJT-X側で5か所ほど違う設定になっていた。初期設定からなぜ変更になったのかは不明だが、見事不調から脱出した。

 一昔前と違いソフトウェアが複雑に関連しあい、さらにそれぞれのアップデートが相互に影響する。デバイス単体での解決はもはや不可能だ。

 今更なのだが2021年1月15日「ファームアップでFT8簡単設定を実現」との記事がアイコムのホームページに載っていることに気づいた。

 もはや、自分自身を常にアップデートしていかなければ何事にも対応できない時代なのだ。

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JG1MOU 浜田氏登場

 アマチュア無線を趣味とする私たちにとって、毎日これほどお世話になっているツールはないだろう。Turbo HAMLOGはユーザーの「こんなことができたらいいのに」という要望を長年にわたって拾い上げ、今でも細かな改良が重ねられている。もはや、ログの域を超えアマチュア無線を楽しむ上で必須の総合ツールとなっている。

 先日、HAMLOGにJG1MOU局との交信が記録された瞬間、パソコン画面が派手なイルミネーションにかわり、軽い警報音のようなBGMが流れた。何事かとびっくりしたが、よく見ると、ディスプレーには「私が〈Turbo HAMLOG〉の作者です」と表示されていて状況が飲み込めた。HAMLOGの生みの親、浜田氏との初交信だったのだ。作者ならあの派手なイルミネーションでの登場も許せるし、そのウイットに富んだ感性も嫌いではない。デジタルモードでの初QSOは一瞬で終わってしまい、Turbo HAMLOGに対する謝意を伝えることもできなかった。QSLカードには、忘れずに必ずその旨を記入しようと思っている。

 ここのところ、アマチュア無線に対するモチベーションを保つために、南極基地の8J1RLとの初交信を目指していたが、思いもよらぬJG1MOU局との交信は私の自慢の瞬間になった。

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